2021北九州市クラス第3回(2021/11/04)

 九州は朝晩の寒暖差が著しい秋の天気が続いています。ただ、日中の気温は20℃を上回るため、動き回るには最適な時期とも言えます。本日は第3回目の北九州クラスが開催されました。

 

今回の練習テーマは「基本のムーブ」でした。ストレッチで体ほぐしをした後、定番メニューとしているアジリティトレーニングを実施しました。ラグビーで必要な敏捷性や巧緻性を少しでも高めたいと考え、様々なメニューに週替わりで取り組んでもらっています。

 

その後は復習を兼ねてパス&キャッチのドリルを行いました。こちらはグリッドを使った一般的なメニューですが、基本を定着させるために行っています。また内容を工夫して、次のムーブのドリルにつながるようなものにしました。50回連続成功チャレンジとして、パスの継続を意識した内容も、1~2回でクリアしてしまう参加者の集中力とスキルの高さも見ることができました。

 

次に、基本のムーブの練習へ移行しました。今回はクロスの動きを実戦で使えるようになるための内容としました。スモールステップとして、ボールキャリア・レシーバー・サポーターそれぞれの動きと役割を理解してもらい、基本の動きに繰り返し取り組みました。特にサポーターになるプレーヤーには、ラグビーにおけるオフザボールのプレーヤーの役割を強調し理解してもらいました。

 

続いて、同じ内容をステップアップして、DFを1名つけて練習を行いました。DF役はサポートコーチに入ってもらい、ボールキャリアがしっかりと判断してランやパスができるように実施しました。また、判断をボールキャリアだけに委ねるのではなく、レシーバーやサポーターの判断をコーリングできるように心がけて行わせました。

 

最後は、2つのチームに分けて、ゲーム形式のドリルを行いました。攻撃は4人で行い、守備は3人で行う前回と同じ内容ですが、最初のアタックで必ずムーブ(クロス)を使って相手DFにチャレンジする約束で実施しました。初めの方はDFの動きや人数に対応するのが難しい状況でしたが、スピードの緩急やムーブのパターンを助言し、取り入れ始めると、大きくゲインしたり、次の攻撃に有効なチャレンジにつながったりするなど、主体的な改善が見られるようになっていきました。少しの助言を理解して、場合に応じて応用していく系統性のある思考力に、参加者の潜在能力の高さも感じました。

 

プログラム終了後、体育館のフロアのモップ掛けを上級生に手伝ってもらいました。6本あるモップに対して5人の上級生。1本余ったモップに気づいて、自主的にモップ掛けを手伝ってくれた1名の女子選手がいました。彼女のこのような「気づき」は、きっとラグビーだけでなく社会生活や学校生活でも発揮できているのであろうと推察されます。今後の本プログラムを通して、ラグビーのコアバリューに触れ、内面的な成長にも働きかけていけるように取り組んでいきたいと思います。

 



実施内容

・ウォームアップ(ストレッチ、アジリティトレーニング)

・パス&キャッチのドリル(グリッドでのドリル:対面パス、クロスパス)

・基本のムーブ(1)(3人組でクロスの動きの確認)

・基本のムーブ(2)(3対1:クロスを実戦形式で)

・3タッチフット(4対3+1の攻防:クロスを戦術的に取り入れる)

・クールダウン、ストレッチ

・まとめ 

 

指導者:阿部展裕(メイン)、隈本 真(アシスタント)、北九州ラグビーフットボール協会の皆様

場所:北九州市 八幡東体育館